Samurai 2013 1 21

 「アルジェリアの悲劇」(アルジェリア人質事件)で、
「日本人の死者は多数」という結果になってしまいました。
 あなたがたは、「刀」を「技術」に持ち替えて、
日本の繁栄に、いや世界の繁栄に貢献してきました。
 しかし、世界には、
「刀」を「技術」に持ち替えた日本人に対して、
銃を向ける勢力があるのです。
しかも、誰も守ってくれなかったのです。
 サムライが、「刀」を捨てたのは間違いだったかもしれません。
「自分の身は自分で守るのが世界の常識である」と、
アルジェリアの悲劇が教えているのです。
 日本人よ、サムライよ、刀を持て。
日本の技術で世界の繁栄に貢献するという目的は尊い。
しかし、その日本人に対して、暴力を振るい、銃を向ける勢力があるのです。
 「日本よ、刀を持て」というのは、
「日本は、戦力投射能力を持て」という意味です。
 日本企業が世界各地で活動している現代において、
日本が戦力投射能力を持っていないのは、おかしなことでした。
そして、今まで日本企業が襲われなかったのは、奇跡だったかもしれません。
 陰ながら、アメリカが日本を守ってきたのでしょう。
しかし、もうアメリカを頼るのは、やめなさい。
アメリカは、ますます内向きとなり、やがて地域大国となっていくでしょう。
子供たちは、アメリカが超大国だったことを歴史の教科書で知ることになります。
その時は、着実に近づいているのです。
 ああ、それなのに、多くの日本人の頭の中は、
いや多くの政治家の頭の中は、いまだ終戦直後のままです。
 日本人の多くは、「戦力投射能力なんて、大それたこと」と言うかもしれません。
しかし、私は、言いたい。
世界で活躍する日本人を見殺しにするのかと。
 やがて、日本人が海外で暴力を振るわれ、
銃を向けられる映像を何度も何度も見ることになるでしょう。
それは、日本には戦力投射能力が必要だと気づくまで続くでしょう。
 よく平和主義と言うけれど、
それは、自分は安全なところにいて、
海外で暴徒に襲われ苦しむ日本人をテレビで眺めるのが、平和主義と言うのか。
そうであるならば、なんと「残酷な平和主義」であることか。
 多数のテロリストや暴徒に襲われた時、誰か助けてくれましたか?
「われわれ日本人は、世界の繁栄に貢献してきた」と言ったところで、
それが事実であるとしても、テロリストや暴徒には通用しないのです。
「世界は、冷たい」と叫んだところで、暴力は止まらず、銃の引き金は引かれている。
(参考)
「米軍が見た自衛隊の実力」(北村 淳)から引用しましょう。
 極めて情けない話だが、
「海上自衛隊の艦艇がマラッカ海峡を通過する前に、
われわれがP-3を出して安全を確認している」という話を、
米海軍P-3部隊関係者から聞いたことがある。
 いくらなんでも、そのようなことはないだろうと思っていたところ、
海上自衛隊のP-3C部隊関係者から、「そのような事実もあった」という話を聞いた。
 自国の軍隊すら米海軍によって護ってもらっているのでは、
米海軍に「われわれが日本のシーレーンをオープンにしている」と豪語されても仕方ない。
(以上、引用)





























































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